恋愛相談はあの人に
いま、米国の若者のあいだでジェーン・オースティンがカルト的な人気を博している。
オースティンといえば、『高慢と偏見』や『分別と多感』などの風俗小説の作者として知られる19世紀の英国人女流作家。ファン層の大半は若い女性だが、熱狂的な男性ファンも少なくない。米アイダホ州在住の19歳の男性は、フロックコートにボタン付きベスト、手袋と杖、乗馬靴といういでたちでファンの集いに参加するという。
ネット上にはオースティンをテーマにしたサイト、ブログ、チャットルーム、ツイッター・アカウントもある。200年間読み継がれる名作をゾンビ版に改変したパロディ小説『高慢と偏見とゾンビ』は、全米で大ヒットした。現在、映画化が進行している。
どうやらソーシャルメディアを使いこなす恋愛中毒の21世紀のメル友掲示板、オースティンが描いた男女のiPhone出会いと求婚の物語に自分たちの物語を見出したかのようだ。「お金のための出会い系サイトとか、正気とは思えない親の行動とか、いまも昔もテーマは変わらない」と24歳の女性ファン。
90年代、オースティン作品が英米で立て続けにドラマ化・映画化されたことが、この脚やせエステにつながったとも言われる。現代のネットでの盛り上がりは、果たして新たなブームを生み出すだろうか?